『くらし便り』読んで暮らしが開かれる

Column Vol.07冬だってグリーンを
楽しみたい!~寒さに強い植物で、
冬のおうち時間を豊かに~

室内や庭先の美しい緑は、私たちの生活に潤いと癒しをもたらしてくれる存在です。
愛情を込めて手をかけた分、植物たちもそれに応えて生き生きとした姿で毎日を楽しませてくれます。
「寒い季節は手入れが大変!」「枯らしてしまうかも!」と臆病にならずに、冬でも逞しく育つ植物で
毎日の生活を彩り豊かにしてみませんか?

今回はHANAMIZUKI greenの深浦店長にお話を伺いました

寒さにも負けない植物と
育て方

1意外!?
屋外管理もOKの「オリーブ」

イタリアやスペインなど暖かい国の植物だというイメージがあるオリーブですが、実は寒さに強い植物の代表格で、きちんと管理を行うことで東北の寒さも耐えられます。実際、ほとんどの品種が-10度まで耐えられると言われています。鉢植えの場合は、極端に寒い日が一週間以上続く時だけ室内に入れてあげましょう。地植えの場合でも土の中まで凍るような寒さでない限りは大丈夫です。また、葉が茶色くなり落ちてしまっても、うまく育てれば復活しますので諦めずに手入れをしてみてください。そんな丈夫さが、オリーブはシンボルツリーに適していると言われる理由です。

2冬が一番美しい「多肉植物」

冬にとても美しい葉をつけて楽しませてくれるのが「多肉植物」です。
寒さに強い植物としても知られていますが、秋~冬にかけて葉っぱに水分を蓄える時期となるので、瑞々しくてぷりっとした可愛らしい表情を楽しむことができます。中でも「センペルビウム(写真右端)」という種類は、まるで紅葉するかのように気温が下がると赤や紫っぽく葉の色が変わります。名前は「永遠の命」「永遠に生きる」という意味が含まれているくらい生命力がある多肉植物なので是非試してみてください。

3グリーンが元気に
冬を越すためのポイントは?

植物が冬に弱い理由は日本の四季が原因の一つと考えられます。特に観葉植物は原産地が熱帯や亜熱帯など一年を通じて温暖な気候であるのに対し、日本の冬は急激に気温が下がる過酷な季節といえます。管理する上では水やりがポイントです。まずは回数を減らすこと。気温が低く土が乾きにくいため、あまり頻繁に水やりをすると過湿状態になってしまいます。また、気温で水も冷たくなるので出来る限り暖かい昼間に水をあげてください。暖房による乾燥も良くないので時々霧吹きで葉や花びらを湿らせてあげるといいでしょう。

クリスマスシーズンの
代表的な植物は
本当に冬に適しているの!?

クリスマスツリーの
代名詞「モミ」は、
成長スピードに要注意!

クリスマスシーズンになると思わず購入したくなるツリーの代表格「モミの木」ですが、購入時にはコンパクトでも成長が早いので要注意です。狭い場所に置いたり地植えしたりすると、瞬く間に成長し、とても巨大な木になります。地球の北半球が原産地で寒さにも強いので、逞しくてシンボリックな存在ではありますが、大きく成長した際のイメージは持っておく必要があります。最近は、モミの代わりに寒さに強い「ピセア」や「コニファー」などちょっと違った雰囲気の木でクリスマスツリーを作るのも人気です。特にコニファーの中でも「クプレッサス・アリゾニカ・サルフレア」という品種(写真左端)は、1年を通して綺麗なエメラルドグリーンを楽しめるので、冬以外でも飾って楽しみたいですね。

ポインセチアは寒さが天敵!
丁寧にお手入れを

クリスマスシーズンになるとよく見かけるポインセチアは、実はメキシコ原産で耐寒性がありません。寒さに弱いので室内の暖かい場所や日当たりのいい場所で育てるのがベストです。鑑賞期となる冬はポインセチアにとっては休眠期なので、植え替えはせずに大き目の鉢で育ててください。肥料も不要です。また、きれいな色を保つために水やりにも注意を払いましょう。鑑賞期が終わった後、5月頃に植え替えし枯れている部分などを剪定してあげると翌年も綺麗な花を咲かせてくれます。

冬の植物のお世話はポイントを押さえれば難しいものではありません。
手を掛けただけ、美しさや癒しの魅力も増していきます。
暮らしの大切なパートナーとしてマイホームに
自分だけの素敵なグリーンを取り入れてみませんか。