『くらし便り』読んで暮らしが開かれる

Column Vol.03〝あたたかい″家が
生み出す幸福あなたの住まい、何であたためますか?

四季のはっきりしている日本での暮らしを考えた時、快適な住まいの必須条件となり得る「温かさ」。デザインや機能性をどんなに充実させても、寒さを我慢しなければいけない住まいでは少なからずストレスが生じます。とくに東北地方は寒さと向き合う期間が長く、家族の健康や結露などによる家の傷みを考える上でも室内気温の管理はとても重要です。今回はジェイウッドが提案する「暖房の上手な使い分け」についてのお話です。

■取材協力
株式会社ジェイウッド
プランナー 伊藤 公史

温度のバリアフリーで
安心・安全な住まいを
温度差が生むさまざまな弊害

歳を重ねても快適で安全な暮らしを実現させるために「バリアフリー」という考え方がありますが、段差を無くす、手摺りを設置するといった設備的なバリアフリーの他、温度管理によるバリアフリーという考え方があります。
「リビングは暖かいのに廊下はとても寒い!」「洗面所が寒くて長い時間いられない!」など、同じ家の中で体感温度が目まぐるしく変わるとヒートショックを起こす危険性が高まります。温度差による急激な血圧上昇や下降による心臓への負担が原因で、特に10度以上の温度差がある場所は危険とされており注意が必要です。
寒い場所へは移動するのも嫌になってしまいますし、家事など全ての動きが鈍くなって「健全な暮らし」とは言い難い状況になってしまいます。

温度管理と気密性の関係
あたたかさをキープする
住宅構造

ジェイウッドでは、断熱材・サッシ・換気システム・暖房設備・間取り等のバランスを考えており、出来る限り吹き抜けを設け、吹き抜けの天井部には温かい空気を回転させるためのシーリングファンを設置することを推奨しています。1階をしっかりと温めることを前提に、シーリングファンで温かい空気を回流させ2階にも温かさを運ぶという考え方です。壁や廊下を設けず無駄のない空間づくりを実現させる傍らで、寒さへの対策も万全を期しています。

ただし、気密性が高い分暖房効果は向上しますが、比例して乾燥も進みます。加湿器などを置いて常に40%以上の湿度を保てるよう努力をしていただくといいですね。湿度が高まると体感温度も高くなるので湿度管理は必須です。冬場は室内に洗濯物を干すのも合理的な手段。新築の際には洗濯物を干せるフリースペースが確保されていると後々便利です。

暖房器具は何を選ぶべき!? ~住んでいる地域の気候をもとに検討を~

家を新築する際に必ず検討する項目として「どんな暖房器具を設置するか」があると思います。
冬場の快適性をキープするには住宅構造を考えるほか、適切な暖房器具を選ぶことも大切です。
ジェイウッドでおすすめしている3種類の暖房器具について、その特長と使い方をご提案します。

01

エアコン

【燃料】電力

近年は各家電メーカーにおいて大きく機能性がアップ。20畳用とされる一般家庭用エアコンの中では最も大きいサイズであれば25℃設定でほぼ家全体を暖めることも可能です。ただし、エアコンで温風を生み出すヒートポンプは-5℃以下になると効果が薄いとされています。
北東北(青森、岩手、秋田)など真冬時に-5℃に到達する日が5日以上続くエリアではエアコンだけの暖かさでは物足りなさを感じるかもしれません。

02

FF式ストーブ

【燃料】電気&灯油

FFとは強制吸排気(=Forced Draught Balanced Flue)の略で燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れるため、給排気筒を設置して室外に燃焼した空気を排出します。灯油を使用した遠赤外線によるパワフルな暖房が特長で、寒冷地での使用に適しています。コスト的には電気代の他、灯油代も発生しますが、使い方次第では極寒の季節も家中を快適な暖かさに保つことができます。

03

薪ストーブ

【燃料】薪※電気不使用

特に寒冷地で人気があるのが薪ストーブです。燃料は薪のみなので電力も灯油も不要。災害時にも変わりなく威力を発揮することができます。パワフルな暖房で家中を足元から暖めてくれます。ただし、煙突の設置など初期投資は他の暖房機器よりも多く掛かってしまうかもしれません。薪割りなど冬に向けての準備も必須です。

光熱費や設置費用など気になる課題もいくつかあるかと思いますが、
一番大切なのは家族が健康に快適にマイホームで暮らしていけるかどうか。

寒い冬でも「おうち時間」を楽しめるようマイホームをどうあたためるか、
この機会にぜひ考えてみてはいかがでしょうか?