お宝
2017.07.01
こんにちは。ジェイウッド津志田店 矢澤です。
先日、今のお住まいを解体してご新築していただく
O様邸の解体工事に立ち会ってまいりました。
築80年あまり、昭和初期の建物です。
私はもちろん鑑定などできませんが、見る人が見たらきっとお宝な
古い家具が母屋や納屋に所せましとたくさん置いてありました。
建物もご覧の通り。
歴史が刻み込まれ、使い込まれた物だけが醸し出す古びた美しさがありました。
また、日本家屋ならではのあかりの入り方が、以前読んだことのある
谷崎潤一郎の【陰翳礼賛】という書物に記されていた、
「我々の先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては
美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。事実、日本座敷の
美は全く陰翳の濃淡に依って生まれているので、それ以外に何もない」
という一説をO様邸で思い返しました。
解体に伴い、古い家具類も廃棄。
奥様からすれば断捨離。
「欲しい物があったら矢澤さん、持って帰っていいよ」
というO様の御好意に甘え、ご主人様が子供のころから
存在するという木製の【薬箱】を頂いてまいりました。
やすりをかけて、下地を塗って、水色のミルクペイントを塗って、
私のデスクに飾っているのがこちらです。↓
O様、
今回建てて頂くジェイウッドのおうちも今までのお住まい同様、
永く愛しつづけて頂けましたら幸いです。完成が楽しみですね!