冬支度 ~シーズニング編~
2020.04.23
こんにちはジェイウッド北上店の吉野です。
このところスッキリしない天候が続いていますが皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
先日の緊急事態宣言により店内で仕事をすることが更に増えたので
冬の間薪ストーブの上で活躍してくれたフライパンの手入れをしました。
ヘルメンズドルファ(M.Helmensdorfer)のビークハンドル
私のお気に入りの鉄製フライパンです。
ヘルメンズドルファ社の歴史はとても古く、
1280年にドイツで騎士の剣や鎧の生産を始めました。
それから600年後に鉄をたたく大型ハンマーを開発し、
現在の堅牢なフライパンをつくることが出来るようになりました。
騎士の剣がこのフライパンに受け継がれているという事です。
シーズニングに戻ります...
まずは金束子でゴシゴシと時間をかけ丁寧に洗います。
(鉄製ですので普段は洗剤はつかいません)
定位置で乾かします。
その後は画像はありませんが
たっぷりのオリーブオイルでくず野菜を炒め
水洗いして乾燥
表面にオリーブオイルをなじませる
で終了です。
もとの美しさを取り戻しました
シーズニングによって表れた格子状のくぼみが、
過熱による膨張を均一にし熱ムラをなくすそうです。
近くで見ると格子状のくぼみがしっかりとわかります。
なぜ金束子で擦っても消えていかないのでしょう?
中世の鍛鉄技術はすごいですね。
そんな熟練マイスター達によって技術が伝承され、
700年以上経って私の元に来たわけです。
歴史を感じます。
無垢材には必ず歴史があり、私たちはその歴史を継承することができます。
私たちはこのフライパンの歴史を継承するために、
これからも愛着をもってしっかりと育てていきたいと思います。
冬支度 ~薪準備編~ は Instagram にアップしてあるので興味のある方は
のぞいてみてください。