アナログのすすめ
2025.10.11
皆さんこんにちは。
八戸店の佐藤です。
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八戸はこの1週間でとても気温が下がりましたね。
私は今日、今シーズン初めてのニットを着ています!
でも外ではちょうどよいですが、室内では少し暑いなあという感じで
服装に悩む毎日です。
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さて、皆さんはスマホで写真をどのくらい撮りますか?
私は、日常生活では撮る習慣があまりないのですが、
旅行に行くときには、忘れたくないなあ、という思いから、
一日何百枚と写真を撮っていました。
高校生の時にスマホを与えてもらってから、写真は手軽に撮れるもの、
写真に納めておけば一安心!という感覚が当たり前でした。
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いつからかは思い出せないのですが、それが怖いなあと思うようになりました。
大切な思い出を記憶に残したくて、スマホの画面に表示されるシャッターボタンをたくさん押すのですが
スマホのシャッターを切る度に、なんだか記憶から消えていく気がするのです。
私の記憶に残るのは画面越しの思い出ばかりで、
その時私はそれを見て何を感じたんだっけ、とか
どんな風に心が動いたんだったかな、とか。
私の思い出のはずなのに、どこか他人事のような感覚なんです。
それがとても怖くて寂しいなあと思うようになりました。
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八戸とはまた違う私の大好きな街に、私の尊敬する友人がいるのですが、
ある旅行の時、その友人が使い捨てカメラを持ってきたのです。
「本当に撮りたいと思うときは、このカメラで撮ろう!」
なんて素敵なんだろうと思いました。
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先日プチ旅行をする機会があったので、
友人に倣い家電量販店で購入したコダックの使い捨てカメラをお供にプチ旅行を楽しみました。
スマホでは写真を撮らないぞ、と極端な発想で...(当時友人はスマホでも写真を撮っていました)
む、むずかしい...(;_;)
しっかりレンズを覗いたはずなのに...
レンズ越しには綺麗に写っていたのに...
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写真に残すことができなかった思い出は、
絶対に記憶から消すわけにはいかないという強迫的な自分との約束になりました...
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そんな中でも、1/3にも満たない綺麗に写ってくれた写真達は
それはそれは大切な写真になりました。
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きっと写真というものはもともと、シャッターを切る数に限りがあって、
現像するまで仕上がりがわからないからこそ、
切り取る景色を大切に選んだり、
シャッターを切る瞬間が今以上に重みのあるものだったのかもしれません。
もっとさかのぼれば、きっと写真の無い時代は
自分の記憶でしか残せないからこそ、
その瞬間を大切に過ごしていたのかもしれません。
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デジタルとアナログ、どちらも両面あるなあと思います。
私は自分が幸せだなあと感じることを大切にするために、
時々、あえてアナログの手間を生活に取り入れていこうかなと感じた最近でした。
次の旅では、もっときれいに写真に収めるぞ!
